1月9日(火) 3学期始業式が厳粛な中で行われました。校長式辞の後、学年代表の加相くん・藤沼さん・斎藤くんが「3学期の目標」を力強く発表してくれました。3年生の発表要旨です。「いよいよ受験が始まる、悔いの残らないよう取り組みたい。今までに支えてくれた多くの人に感謝の心を忘れないで残りの学校生活を送りたい。」実感のこもった素晴らしい内容でした。
校長式辞は「画竜点睛(がりょうてんせい)」の話。「最後に大切な部分に手を加えて仕上げをする」という意味です。3年生にとっては、文字通り、ここ一番の総仕上げの時期となりました。受験まで後わずかですが、とても大切な時期ですね。
画竜点睛(がりょうてんせい)
昔、中国の 梁 ( りょう )という国に、「張僧ヨウ」という名画家がいました。あるとき彼は、金陵 ( きんりょう ・現在の南京)の安楽にあるお寺の壁に竜を描くことを頼まれ、4匹の白い竜の絵を描きました。その竜は、今にも壁を突き破って天にも昇りそうな勢いがあり、見る人すべて息を飲みましたが、不思議なことに、瞳が描き入れられていませんでした。不思議に思った人々が彼に理由を尋ねると、彼は、「もし瞳を入れたら、竜が天に飛んでいってしまうからだよ。」と言いました。しかし、人々は信じることができずに、是非、瞳を描き入れるように彼に求めました。そこで仕方なく彼が4匹のうち1匹に瞳を入れると、たちまち稲妻が走って、壁が壊れ、竜は雲に乗って天に飛び去ってしまったのです。あとには瞳を入れなかった3匹の竜だけが残ったそうです。
この故事にちなんで、画竜点睛とは、竜の絵を描き、瞳を入れて仕上げることから、物事を完成させるための大切な最後の仕上げをするという意味になったのです。