サボテン実験

1-C-MSC604サボテン1悪い心幸せ

6月29日(月)朝会の校長講和で以下の話(「サボテンン実験」)をしました。
長いですが、全文を掲載します。

   サボテン実験
 今日は「サボテン実験」という話をします。
 「サボテンは人の気持ちがわかる」という話を聞いたことありますか?
 アメリカの大学で、サボテンに流れる電流を測定した実験があるそうです。部屋にたくさんサボテンの鉢を置き、ある人(仮にAさんとします)が、その中の1つのサボテンの鉢を床に叩きつけて割ってしまいます。その時、他のサボテンたちの電流が激しく変化しました。Aさんが部屋を出て、別のBさんが部屋に入ると、サボテンたちに流れる電流に変化はありません。次に、先ほどサボテンの鉢を割ったAさんが再び部屋に入ると、サボテン達の電流が激しく変化したそうです。
 また、人の言葉がけによるサボテンの生育状況も調べました。
 サボテンに向かって、毎日やさしい言葉「おはよう、今日も元気でね!」「いつも、キレイに咲いてありがとう!」などと声をかけるとスクスク育ち、反対に、「馬鹿。死ね。お前なんか大嫌い」などと声をかけたりしたサボテンは、かわいそうなぐらい元気がなかったという実験結果でした。不思議な話です。
 人間にとって優しい言葉は、植物にも同じように“心地よい”と感じるのでしょうか?
 私(校長)は、サボテン実験の話は半信半疑です。ただ、言葉には不思議な力があるということは信じています。言葉とは恐ろしいもので、その言葉ひとつで、人を勇気づけることも、絶望に追いやることもできます。友達の一言で、崩れそうになる自分が支えられることもあれば、逆に暗闇の中につき落されてしまうこともあります。
 普段何気なく口につく言葉が、毒気たっぷりになっていることはありませんか?
 「ふざけんな」「うぜーよ」「めんどくせー」etc.
 実は、怒りで口をつく「言葉づかい」そのものが、ストレスを増やしている可能性があります。嫌な気持ちになったとき、最初に口をつく言葉が「ふざけんな」「うぜーよ」といったマイナス言葉なら、それだけでは終わりません。その「毒気たっぷりな言葉」が呼び水となって、頭の中は攻撃的、否定的な言葉であふれ、止められなくなってしまいます。こうした言葉を使った後、いらだちは何倍にもふくらみます。
 でも、その毒気たっぷりな言葉は、本当にあなたの気持ちに近い言葉なのでしょうか?
 言い方一つで絆は簡単に壊れてしまうものです。
 奈良県の春日大社の宮司である葉室頼昭さんという方は、「昔から言葉には霊力があるんです。だから良い言葉を言えば幸せになるし、悪い言葉を言えば不幸がやってくる」と言っています。
 人それぞれ、言葉の癖があると言います。「出来ない、嫌だ、ダメ」などのマイナス言葉ばかりの人。「楽しい、ツイてる、幸せ」などのプラス言葉が多い人。不思議なことに、プラスの言葉をたくさん言ってると、また言いたくなるような幸せな事がたくさん起きるそうです。何回も口に出して言っていると叶(かな)ってしまうという、目には見えない幸運の法則です。逆に、マイナス言葉ばかり言っていると逆のことが起こります。
 「いい言葉を使えば幸せになる。悪い言葉を言えば不幸がやってくる。」
 サボテン実験。科学的な真偽は分かりませんが、自覚していきたいものです。