2学期の始業式にあたり、松谷みよ子さんの「わたしのいもうと」を朗読しました。
『転校がきっかけでいじめられてしまうようになった妹。そのうちに学校へ行けなくなり家に閉じこもる。しかし、いじめた人たちは何もなかったかのように中学、高校と進学していく。妹は鶴を折りはじめ、母も泣きながら鶴を折る。その鶴の行き先は・・・』
これは実際にあった話をもとにつくられました。いじめにより自殺に追い込まれたある少女の姉から、松谷さんへ届いた手紙をもとに書き上げられたものだそうです。
この物語をとおして、分かってほしかった(想像してほしかった)のは次のことです。
いじめは人を死に追いやるのに十分な残酷さを持っていること、人の心を壊し、人生を狂わせ、家族をも悲しみの底へ叩き落すということ、いじめた方は何事もなかったかのように人生を過ごしていくが、いじめられた方はいつまでも忘れることができず、心に深い傷を負ったまま生きていくという残酷な事実があること、
是非知ってほしいと思い取り上げました。
万が一あなた自身が、心が折れそうになったら、是非とも周りの人(親・先生・友達ets.)に声をあげてください。
それは、勇気のある行動ですよ。決してあなたのプライドを傷つけるものではありません。