3月11日 卒業式予行にて

3年間の集大成「卒業式」。3月15日は、3年生にとって「終わりでもあり、始まりでもある日」。 今日はその予行練習を行いました。 3年生も在校生も集中して取り組むことができ、特に最後の全校合唱は心のこもった素晴らしい歌声でした。感動的な卒業式になることが期待できる予行練習でした。準備は整いつつあります。凛とした緊張感の中、感動の卒業式を期待しています。

あの日から5年・・・今日3月11日は、東日本大震災がおこった日です。未曽有の大災害は多くの命を奪い、今も避難生活を余儀なくされている方も多くいらっしゃいます。私たちは決してこの震災を忘れてはなりません。校長からは、震災の10日後に行われた、気仙沼市立階上(はしかみ)中学校卒業式答辞の一部を引用し被災地に寄せる思いが語られ、その後全員で黙とうし弔意を表しました。 
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気仙沼市立階上中学校卒業式答辞(一部抜粋)
ちょうど、10日前の3月12日、春を思わせる暖かな日でした。
わたくしたちは、そのキラキラ光る日差しの中を、希望に胸を膨らませ、通いなれたこの学舎を、57名揃って巣立つ筈でした。
前日の11日。
一足早く渡された、思い出のたくさん詰まったアルバムを開き、 10数時間後の卒業式に、思いを馳せた友もいたことでしょう。
「東日本大震災」と名づけられる、天変地異が起こるとも知らずに・・・
自然の猛威の前には、人間の力はあまりにも無力で、わたくしたちから大切なものを、容赦なく奪っていきました。 天が与えた試練というには、むごすぎるものでした。
辛くて、悔しくてたまりません。
時計の針は、午後2時46分を指したままです。
でも、時は確実に流れています。
命の重さを知るには、大きすぎる代償でした。しかし、苦境にあっても、天を恨まず、運命に耐え、助け合って生きていく事が、これからの、わたくしたちの使命です。生かされた者として、顔を上げ、常に思いやりの心を持ち、 強く、正しく、たくましく生きていかなければなりません。

気仙沼市立階上中学校
平成23年3月22日  第64回卒業生代表  梶原 裕