2月27日(月)朝会が行われました。まだ寒い朝でしたが、全員聞く態度も立派でした。
校長講話は、入試直前の3年生に送る「一念、岩をも通す」という故事の話でした。
春はもうすぐです。がんばれ!3年生!!
「一念、岩をも通す」
「一念、岩をも通す」という中国の故事を紹介します。 「一念」とは「一つの事だけを深く思いこむこと」を言います。
昔、中国の楚(そ)という国に、能渠子(ゆうきょし)という弓のたいへん得意な武将がいました。彼が夜道を歩いているとき、暗闇の中に生き物のような大きな物体を発見しました。能渠子は、それを、自分に襲いかかろうとしている虎だと思いました。能渠子は、とっさに、持っていた弓を構え、その物体めがけて、渾身の力で矢を引き、放ちました。矢は物体に命中しました。しかし、その物体はピクリともしません。能渠子が恐る恐るその物体に近づいて見ると、何とそれは、虎ではなく、大きな岩だったのです。その岩には、射た矢が見事に突き刺さっていました。不思議に思いもう一度石に向って射てみたが、矢は折れ、石には傷跡一つつかなかったそうです。
能渠子は一矢で虎をしとめなければ自分の命はないと判断し、「一矢で虎を倒す」という一念で矢を放ちました。すると、矢が岩を突き刺したというのです。「一念、岩をも通す」の故事は、気持ちを込めて必死になって事を行えば、どんなことでも可能になるということを教えてくれます。
3年生の多くの皆さんにとって、いよいよ県立高校入試が目前に迫りました。みなさんには、「一念、岩をも通す」の気持ちを持って入試に立ち向かってほしいと思います。「必ず合格する!」との思いを込めて試験に立ち向かって下さい。その一念を武器にして自分の人生を切り開いてください。
検討を祈ります。